新たなコミュニケーションツールとしての「小説」
Life is Novelはできあがった作品を文庫本という形でお客様にお届けします。一番安価なプランでも10冊の文庫本をお届けするのには、大切な理由があります。それは、新たなコミュニケーションツールとしての提案です。届いた文庫本を、あなたのことを知ってもらいたい方へプレゼントしてみて欲しいのです。
具体的には、自己紹介としての小説。自分の人生が反映された小説はいわば最強の自己紹介ツールです。自己紹介といえば、名刺などが思い浮かぶでしょう。しかし、名刺はそもそも興味がなければ 目を通すのなんて一瞬で、ほとんどの場合、自己紹介としてほんの少しの効果しかありません。かといって、対話となると、自分を知ってもらうためにはかなりの時間がかかりますし、なにより、自分の人生の話ばかりできるというシチュエーションも限られてきます。
また、生まれてから今に至るまでの自身の人生を地続きで把握することは、長い時間を共にしている親友であっても、難しいでしょう。学生時代にどうだったか、幼少期はどうだったかなど、意外と細部までは知らないものです。人の人生を1から10まで目撃することは親と子の関係においてもほとんどないことなのです。そんなあなたにとって大切な人に本を手渡し、あなたのことを深く知っている人を、あなたの周りに増やしていく。これがLife is Novelの望みです。
活字の開く可能性
自分の人生を本に反映することでこれまでになかった体験への可能性が開かれます。本は、対話と違い、物として一生残り続けます。さらに、自分のタイミングで読むことができるので、押しつけがましくもありません。途中で読むのをやめることもあるでしょう。それでもいいのです。また読み始める可能性が常に開かれているというのが本の特徴です。
さらに、大人数がいる場で人と交流しようとする際、多くの人に自分を知ってもらいたくても、同時に関係を築くのは難易度が高いことです。発話できる自分は1人しかいないので、密な会話をして関係を深めようと思うと、せいぜい2人3人が限界。しかし、自分の人生が反映された本は、一冊一冊があなたの分身です。即興でその場で話すよりも情報が詰まっていて、勝手にエピソードが抜け落ちることもありません。
「後で読んでもいいから」と言って、ひとまずは興味の種をまくこともできます。
名刺をもらって後で読み返したところで、その人への興味が沸き立つことは稀ですが、本であれば、いつだってあなたの人生が興味をもたれる可能性に開かれた状態になります。それは数年後であってでもです。
これは意外と大きな効果を持ちます。データであれば人はなかなか思い出しません、分量の多いメルマガや日々配信される通知は、その瞬間見られなければ、後々掘り起こして発見されることは滅多にありません。本は、本棚に収容されたら勝ち。いつも背表紙が、誘ってきます。
小説であることのメリット
世の中には、自分の人生を本にする「自叙伝出版サービス」もあります。Life is Novelは「自叙伝」ではなく「小説」です。ここにも大切な意味が込められています。
自叙伝出版サービスは、金額面やその内容において一般の方にとってはハードルが高いと感じる部分があります。自分で執筆する場合は50万円、プロのライターに執筆代行をするなら100万円、いや、それ以上にかかる場合もあるのです。
さらに、自叙伝は基本的にはノンフィクション。自分の人生に自信がないといって、気が引けてしまう方もいることでしょう。したがって、比較的、金銭面に余裕があり、波乱万丈な人生を送ってきた企業のトップクラスや有名人が依頼をするというのが現状です。
そのような一部の人たちしか人生を本として残すことができないのか。私たちは、そうでなくとも自分の本を手にとってもらいたい、と考えました。
「自分の人生に自信がない」
「物語の主人公になってみたい」
「手軽に本にして残したい」
そういった方にこそサービスを利用してもらいたいのです。
内容はインタビューをもとにしますが、小説はフィクションです。実際の出来事を膨らませたり、あえて控えめに書いたり、実際の人生よりも物語の起伏が出てきます。さらに、執筆をするのは実力のある小説家志望者たち。彼らにとっては、通常1円にもならなかったものに値段がつき、価値が発生する。顧客も、自叙伝サービスであれば高額になってしまうところを、高い品質かつ費用を抑えて作ることができる。これは双方にとってのメリットです。
また、もう一つ挙げられるのが、「言い訳ができる」ということです。自分のことを知ってもらいたい。そう思って自叙伝を渡す人がどれくらいいるでしょうか。「恥ずかしい」「イタイ人って思われそう」そんな思いが邪魔をして、なかなかできることではありません。そもそも、興味のない人から渡されても読み進めるのは正直難しい。しかし、小説にすることで、その恥ずかしさや、読んでもらえないという問題を少しは解決できると考えています。知ってもらいたいけど、私の人生を見て!とは大きな声で言えない。そんな時は、「小説(フィクション)だから、いったん読んでみてよ」と言って気軽に渡すことができるのです。
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